空き家を維持するには、様々な費用がかかります。
しかし、具体的にどのような維持費がかかるのか良く分からないですよね。
そこで今回は、空き家の維持費や維持にかかる労力について紹介します。
□空き家を維持するためにかかる費用とは
*固定資産税や都市計画税などの税金
空き家の維持費として必ずかかるのが固定資産税です。
税率は土地と建物の固定資産税評価額に対して1.4パーセントです。
ただし、家がたっている土地の固定資産税は、住宅用地の特例によって税率が低くなります。
また、市街化区域に指定されているエリアにある土地や建物については都市計画税がかかるので、所有する空き家が対象になるかどうか確認しておきましょう。
*電気代や水道代などの光熱費
定期的に修繕や掃除を行い、空き家を管理するには電気や水道の契約をする必要があります。
電気代は電力会社によって、水道代は自治体によって料金が変わりますが、基本料金だけでも電気代は月1000円程度、水道代は月1500円程度を想定しておくと良いでしょう。
*火災保険や地震保険などの保険料
「空き家に保険をかける必要はないのでは」と思うかもしれません。
しかし、火災で建物が燃えた場合は、後片付けをしなくてはならず、保険がなければ全て持ち出し費用となります。
また、地震によって崩れた壁や台風で飛ばされた屋根などで、他人に怪我をさせてしまうリスクもあります。
このような事態に備えるために、火災保険や地震保険の加入が必要です。
□空き家の管理を行う上で発生する労力とは
空き家の維持管理は、費用だけではなく、労力や時間もかかります。
事前にどのような労力や時間がかかるのか把握しておきましょう。
具体的なものは4つあります。
1つ目は、空き家までの移動です。
現住所と空き家の所在地との距離によりますが、移動手段としては車、電車、飛行機などが考えられるでしょう。
車で通う場合は、交通渋滞などで多くの時間を取られてしまう可能性がありますし、新幹線や飛行機での移動が必要な場合は、交通費や宿泊費なども発生します。
2つ目は、建物や敷地の点検作業です。
敷地や建物の広さにもよりますが、1人で行うとなると1時間程度は必要になり、場合によっては害虫の糞の処理や死骸の掃除なども行う必要があるでしょう。
3つ目は、不具合があったときの業者の手配です。
補修・庭木の剪定等の必要があるときは、業者を探して依頼を行う必要があります。
業者はインターネットで検索すれば簡単に見つかると思うかもしれません。
しかし、その中から信頼できる業者を探すためには、費用の妥当性を確かめるために複数の業者に見積もり依頼を出すといった作業が必要になります。
4つ目は、業者依頼した作業の立ち合いです。
依頼する作業によっては、作業当日の立ち合いが必要になります。
立ち合いの時間は目安として数時間は見ておいた方が良いでしょう。
□まとめ
今回は、空き家の維持費や維持にかかる労力について紹介しました。
空き家を維持するためには、税金や保険料、電気代、水道代がかかります。
また、管理には費用だけではなく、労力や時間もかかります。
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