家族の人数が増えたり、転勤したりといった理由で「マンションを売りたい」と検討している方は多いでしょう。
しかし、そんな中でローンが残っているとマンションを売却できるのか分からず、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、ローンが残っていてもマンションの売却は可能なのか解説します。
□ローンが残っていても売却は可能!
結論から言うと、ローンが残っていてもマンション売却は可能です。
しかし、ローン残高と売却代金によって条件が異なるため注意しましょう。
*売却代金がローン残高を上回る場合
売却する際、まずはマンションに設定されている抵当権を抹消する必要があります。
抵当権とは、万が一ローンが返済できなくなった時、指定したものを差し押さえられる権利のことです。
抵当権はローンを完済することで抹消されるため、売却代金がローン残高を上回っている場合は問題ないでしょう。
*売却代金がローン代金を下回る場合
反対に、売却代金がローンを下回る場合は抵当権が抹消されないため、マンションの売却ができません。
しかし、足りない分のお金を自己資金で用意できれば売却は可能です。
例えば、3000万円のローン残高がありマンションが2500万円で売却できた場合、500万円の自己資金を用意できれば、抵当権は抹消されるため売却できます。
しかし、この足りない分の500万円は分割払いで返済できないため注意しましょう。
□注意点とは?
マンションを売却する際にローンが残っている場合は注意点があります。
それは、諸費用が多くかかることです。
マンションの売却をする際は、売却代金の約5パーセントの費用がかかると言われています。
例えば、マンションが2000万円で売れた場合、100万円ほどの費用がかかるでしょう。
他にも、仲介手数料や印紙税、譲渡所得税といったものも発生します。
つまり、マンションが高く売れれば、その分かかる諸費用も高くなるのです。
そのため、事前にマンション売却にかかる費用を確認しておきましょう。
*諸費用でお悩みなら税金優遇制度を利用する
ローンが残っているマンションを売却する際、税金が課せられることがあります。
そのため諸費用が高くてお悩みの方は多いと思います。
そんな方は、税金の負担を軽くできる「税金優遇制度」を積極的に利用するのが良いでしょう。
例えば、マンション売却で利益が出た場合の代表的な費用の負担を減らすものとして、3000万円特別控除があります。
これは、譲渡所得から3000万円を差し引ける特例です。
他にも、売却損が出た場合、損益通算という売却損分の金額を他の所得を合算して減税できる特例もあります。
□まとめ
今回は、マンション売却の際にローンが残っていても売却は可能なのかご紹介しました。
費用が多くてお悩みの方は、この記事でご紹介したような税金優遇制度をぜひ積極的に利用しましょう。
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