空き家を持て余していて売却を考えているという方はいませんか。
しかし、空き家を手放すことをためらっているという方もいるかもしれません。
そこで今回は、空き家を売却するメリットと売却をする際の注意点を解説します。
□空き家売却のメリットとは?
空き家を売却すると維持費が不要になるという大きなメリットがあります。
なぜなら、空き家は居住していなくても土地と建物に対して都市計画税や固定資産税という税金がかかるためです。
さらに、空き家の管理として換気や掃除をする必要もあるため、保有しているだけで費用や手間がかかります。
しかし、以前は維持費がかかっても空き家を保有し続ける人が多くいました。
理由は大きく2つあります。
1つ目は、税制が改正される前は不動産を売却することによって得た譲渡益に所得税がかかることが多かったからです。
特に、購入額が分からない、もしくは安い空き家は売却による譲渡益が出やすく税金が発生していました。
しかし、今では相続によって得た空き家の売却による所得税は発生しにくくなりました。
2つ目は、空き家を取り壊すと土地にかかる固定資産税が高くなっていたからです。
しかし、空家法の制定によって安全面や衛生面で危険があると指定された空き家は、保有していても取り壊しても土地の固定資産税が上がることになりました。
以上のように、空き家を売却すると維持費が不要になるという利点に加えて、今では空き家の売却がしやすい環境になっていると言えるでしょう。
□空き家売却の際の注意点を紹介
空き家を売却すると決めても、何から始めるべきか分からないという方もいるのではないでしょうか。
そこで、空き家売却を行う際の注意点を3つ解説します。
1つ目は、空き家の名義を自分に変更しておくということです。
名義が自分以外になっていると、空き家の売却が進められません。
名義の変更を行うには、法務局で必要な書類や登録免許税などを提出して申請しましょう。
法務局での申請を不安に感じる人は、司法書士に依頼する方法もあります。
2つ目は、販売価格を少し高めに決めておくということです。
買主が決まるまでの過程に値下げ交渉を受けることが一般的です。
税金や仲介手数料の支払いも念頭に置きながら、安すぎる価格で売ってしまわないようにしましょう。
3つ目は、空き家の売却には3か月から6か月程度の期間を要することを把握しておくことです。
空き家であれば、建物の状態を不安に思う方もいるため買主を見つけるのが難しい場合もあります。
しかし、販売期間が長ければ売れる可能性はあるため、焦らないようにしましょう。
□まとめ
空き家を売却することのメリットと売却時の注意点をご紹介しました。
制度の改正により、空き家は売りやすくなっています。
売却活動を始めてすぐには売れないかもしれませんが、計画的に進めることで売却できるでしょう。
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