不動産買取のメリットとは？不動産の売却を検討している方は必見！｜不動産の売却・買取は福井の北陸不動産売却・買取コンシェルジュへ

不動産売却を検討したことのある方なら一度は耳にしたことがあるであろう、不動産買取。
しかし、不動産買取の意味を誤解している方も多いのではないでしょうか。
不動産買取は売却方法の1種であり、自分が不動産を購入することではありません。
少し名前がややこしい不動産買取ですが、適切に使えれば多くのメリットをもたらしてくれます。

そこで本記事では、不動産買取の特徴や流れ、メリット・デメリットをご紹介していきます。
不動産買取に関わらず、不動産売却を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

□不動産買取とは？

不動産買取とは、買取再販業者である不動産会社に直接不動産を買ってもらう手法です。
一般的な売却では不動産会社を仲介として一般人に売却するため、この点において他の買取り方法と異なります。

不動産会社は、買い取った不動産をリフォーム・リノベーションして再版します。
この意味では、リサイクルショップのようなビジネスと言えるでしょう。

□不動産の買取り方法は2種類ある！

不動産買取には、「即時買取」と「買取保証」の2種類があります。

＊即時買取

即時買取は、不動産会社がすぐに不動産を買い取る方法です。
不動産会社に買取を申し込み後、双方合意となればすぐに売却できます。
したがって、「すぐにでも売却したい」という方におすすめの方法です。

対して仲介による売却では、数か月ほどを要します。
売却期間という観点のみに着目すれば、即時買取はベストな不動産売却の方法です。

＊買取保証

買取保証は、仲介で売却できなかったときに、不動産会社に買い取ってもらう方法です。
仲介と買取のそれぞれの特徴を有した売却方法であり、仲介による売却ができれば比較的高値で売ることも可能です。

売却期間は、3か月を目安にすることが多いです。
この点からも、仲介と買取の中間的な立場であることがお分かりいただけるかと思います。

□不動産買取の大まかな流れをご紹介！

不動産買取の大まかな流れは、以下の通りです。

1：事前準備
2：買取価格の提示
3：打ち合わせ
4：契約
5：残金決済

順にご紹介していきます。

1.事前準備
まずは買取に必要な以下の書類の準備を行います。

・固定資産評価額証明書または固定資産税・都市計画税の納税通知書
・登記済権利証または登記識別情報
・建物図面
・地積測量図
・パンフレット

書類が準備できたら、不動産の相場を調べていきます。
周囲の、売却したい不動産に似ている不動産の相場を見るのがおすすめです。
ただし、買取の場合は査定額よりも1～3割ほど安くなる点は押さえておきましょう。

2.買取価格の提示
買取依頼をする不動産が決まったら、買取価格の提示をしてもらいましょう。
なお、査定額はあくまでも概算です。
そのため、実際に提示される価格と異なるケースも存在します。

しかし、提示された価格にそれでも疑問を抱くこともあるかもしれません。
この場合、なぜその価格になったのかという疑問については解消しておきましょう。

3.打ち合わせ
提示された価格に納得できたら、契約を進めていきましょう。
仲介による売却と違い、比較的スムーズに進むと思います。
売主側が忙しくてもスケジュールを合わせてくれることも多いので、その点も安心ですね。
打ち合わせをするときには、以下の項目は押さえておきましょう。

・売却代金の受領時期
・家財道具の処分費用
・空調設備の処分や取り外しについて

土地の場合は、土地代金の受領時期のみ必ず聞くようにしましょう。
住宅の場合は、すべて必ず確認しましょう。

また、確認するときは口頭ではなく、書面上で確認しましょう。
後のトラブルにつなげないために必須です。

4.契約
契約当日には、以下を行います。

・売買契約書の確認
・付帯設備の確認
・物件情報の確認
・記名、押印
・手付金の受領

ここでなにか疑問に思う点があれば、必ず質問して疑問を解消するように努めてください。
トラブルにつなげないために重要なことです。
契約が成立したら、手付金が支払われます。

5.残金決済
手付金を除く残金を決済したら、物件の引き渡しを行います。
なお、契約〜引き渡しの間に、以下の手続きを行っておく必要があります。

・抵当権抹消
・公共料金や管理会社への手続き
・引っ越し

決済は、金融機関や不動産会社の事務所で行われるのが一般的です。
ローンの完済と抵当権の抹消が完了したら、鍵と関連書類の引き渡しを行って完了となります。

□不動産買取の8つのメリット

1.仲介手数料がかからない
仲介売却の場合、高額な手数料が発生します。
この仲介手数料は売却価格に応じて決定され、価格が高いほど法定の上限額は小さくなります。

たとえば取引額が200万円以下の場合は売却額×5％＋消費で税が上限ですが、200〜400万円の場合は売却額×4％＋消費税が上限額となります。
1000万円の不動産には、39.6万円の仲介手数料が発生し、非常に高額であることが分かりますね。
この仲介手数料が不動産買取では発生しないのが、1つ目のメリットです。

2.譲渡所得税がかからない
譲渡所得税とは、不動産の売却により利益が発生した時にかかる税金です。
以下のように計算されます。

・譲渡所得税＝税率×｛譲渡価格―（取得費＋売却費用）｝

譲渡所得税には、5年以上の保有している場合の「長期譲渡所得」と、5年未満の保有の場合の「短期譲渡所得」に分けられます。
具体的には、以下のように決まっています。

・所得税：短期譲渡所得税の税率・30％、長期譲渡所得税の税率・15％
・住民税：短期譲渡所得税の税率・15％、長期譲渡所得税の税率・5％

譲渡価格は、不動産の保有期間が長いほど低くなります。
そのため譲渡所得税が発生するのは稀ですが、人気の土地やデザイナーズマンションのように築年数を考慮しても人気の物件は、高く売れる可能性があります。

3.成約までが早い
換金までの早さは、不動産買取の最大のメリットです。
早ければその日に見積もり・契約までしてもらえますし、2週間～1か月で売却が可能です。
この早さは、仲介売却に3〜6か月かかるのと比較すれば分かりやすいです。

4.契約不適合責任が免除される
仲介売却では、引き渡し後の一定期間内に雨漏りや白アリといったトラブルが見共有の状態で発生すると、買主は売主に賠償請求できるという制度（契約不適合責任）があります。
不動産買取の場合では、この契約不適合責任が免除されます。
したがって、引き渡し後も費用が発生することがありません。

5.内覧のための掃除・簡易リフォームが不要
仲介売却では、売り出すときにリフォームやリノベーションを行うこともあります。
高価格で売ろうと熱心であるほど、その費用は高騰します。
しかし不動産買取であれば、掃除もリフォームも不要であり、準備費用を0円に抑えられます。

6.不動産会社の適切な対応で納得しやすい
仲介売却では一般人が相手ですが、不動産買取であれば不動産会社が相手です。
仲介売却で稀に遭遇するような値下げ要求がしつこい人や素性が怪しい人に当たる可能性が低いです。

7.売却の情報を周囲に知られずに売却できる
仲介売却では、近所に買主募集のチラシを配るケースもあり、周囲に売却を知られてしまいます。
一方で不動産買取は、不動産会社と依頼者の間でのみやり取りが行われるため、周囲に知られません。

8.引き渡し後の資金計画が早く立てられる
仲介売却では、いくら手元に残るかが事前に分かりません。
一方買取であれば、誤差はあるものの、最初の査定額と実際の買取価格の間にあまり差がありません。
そのため、事前計画が立てやすいのが特徴です。