日本では、高齢化や人口減少の影響で、放置された空き家が増え続けています。
この問題は、単に景観を損なう可能性があるだけに留まらず、所有者にとってさまざまなリスクを秘めています。

ここでは、空き家放置の危険性について、そのリスクと解決策をご紹介します。
空き家問題に適切に対処するためには、どのような対応策が有効なのか、その詳細を探っていきましょう。

□空き家放置は危険?そのリスクとは

*固定資産税が6倍になる

空き家を放置した場合、特定の条件下ではその物件が「特定空き家」に指定されます。
具体的には、古い物件で倒壊の危険性がある場合や、周辺の景観を損なう場合には、自治体が特定空き家として指定することがあります。
この指定がなされると、固定資産税の軽減措置が適用されず、通常の6倍の税金を支払わなければなりません。

*周辺住民への被害が発生する

次に、空き家が老朽化し倒壊の危険性を孕んでいる場合、周辺住民への被害が懸念されます。
1981年の建築基準法の改正以前に建てられた旧耐震基準の物件は、震度6以上の地震に対して十分な耐震性を持っていないため、大地震が起こると倒壊のリスクが高まります。
日本では旧耐震基準の物件が150万戸を超えるといわれており、特に古い空き家の所有者は建物の耐震性に注意が必要です。

*犯罪発生の確率が高まる

さらに、空き家は犯罪の対象となりやすいです。
住んでいない家は、不法侵入、放火、盗難などの犯罪のターゲットになりやすく、その結果、所有者だけでなく周辺住民にも被害が及ぶことがあります。
特に放火は周辺住宅にも燃え移るリスクがあり、他人に深刻な被害を及ぼすケースもあります。

このように、放置された空き家には、様々なリスクが伴うことを認識する必要があります。

□空き家問題の解決に向けた5つの手段

1:リノベーションして賃貸物件として活用する

空き家をリノベーションして、賃貸物件として活用する手段は、空き家問題を効果的に解決する方法の一つです。
リノベーションにより、古い建物でも住環境を改善し、新たな価値を生み出すことが可能です。
この方法は、宿泊施設や飲食店、オフィスをはじめ、さまざまな用途に対応できる柔軟性があります。

2:建物ごと売却する

空き家を建物ごと売却することも、空き家問題を解決するための有効な手段です。
この方法は、管理の手間やコストを省けるだけでなく、さらには現金収入を得ることが可能です。
古民家や状態が良い建物などは、需要が期待でき、比較的スムーズに売却できます。

3:解体して更地にし売却する

空き家の売却が難しい場合、解体して更地にする方法が効果的です。
更地にすることで、用途の幅が広がり、売却しやすくなります。
ただし、解体費用や税金の増加が考慮されるため、これらのコストを含めたうえで検討することが重要です。

4:管理会社へ委託する

空き家の維持・管理が困難な場合、専門の管理会社に委託する方法があります。
このサービスを利用することで、空き家に起因するリスクを軽減し、安心して不動産を所有できます。
また、管理会社による定期的なメンテナンスも行われるので、物件の価値を維持することも可能です。

5:無償譲渡する

空き家の手軽な処分方法として、無償譲渡も選択肢の一つです。
この方法は、管理の負担を軽減し、迅速に空き家を手放せるのが大きな利点です。
無償譲渡は、有料での売却が難しい場合に特に有効であり、空き家の所有者にとっても、譲り受ける側にとってもメリットがあります。

□まとめ

空き家を放置することには多くのリスクが伴います。
そこで、上記のような解決策を活用し、空き家問題の危険性に積極的に対処することが重要です。
安全で快適な住環境を保つためにも、これらの情報を参考にして、空き家の適切な管理や活用を考えてみてください。

福井・北陸周辺で、空き家の放置にお悩みの方がいらっしゃいましたら、当社までお気軽にご相談ください。

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