築古マンションの持ち主が直面する最大の課題は、売却時にその価値を適正に評価してもらえるかどうかです。
特に、築年数がかさんだマンションをお持ちの方々は、「本当に売れるのだろうか」という不安を抱えがちです。
今回は、築古マンションが売れにくい理由と、それでも確実に売却するための戦略を紹介します。

□築古マンションが売れない理由とは

築古マンションの売却が難しい主な理由を、具体的なポイントとともに解説します。

1:旧耐震基準の問題点

旧耐震基準に該当するマンションは、1981年5月31日以前に建てられたもので、現在では耐震性に対する不安から需要が低迷しています。
耐震診断や耐震改修を施している物件もありますが、基本的には対象外とみなされがちです。

2:住宅ローン控除の非適用

築25年を超えるマンションでは、住宅ローン控除の適用外となることが多く、これが売却時の大きなネックになります。
瑕疵担保保険を付保することで対応可能ですが、旧耐震基準の物件ではその条件を満たすのが難しいのが現状です。

3:古い建物仕様の影響

建物の仕様が古いことも売却を難しくする一因です。
特に、セキュリティ面での課題は購入希望者にとって大きなマイナスポイントになります。

4:修繕積立金の高さ

築年数が古くなるほど、修繕積立金が高額になる傾向にあり、これが購入後のランニングコストとしてネガティブに作用します。

□築古マンションを売却するための戦略

売れにくい築古マンションでも、適切な戦略を立てれば売却は可能です。

1:収益物件としての魅力を訴える

立地条件が良い物件は、賃貸物件として収益を上げることで、投資家からの関心を引き出せます。
特に、値下がりリスクが少ないという点を強調することが重要です。

2:水回りのクリーニングを実施

築古マンションの水回りは、特に古さが目立ちやすい部分です。
水回りのみをクリーニングすることで、全体の印象を向上させられます。

3:ターゲット層の理解

「安く住宅を購入したい人」をターゲットとし、不必要なリフォームを施さず、コストパフォーマンスの高い状態で提供することがポイントです。
例えば、温水洗浄便座のような小さな改善でも、購入希望者にとっては魅力的に映ります。

4:信頼できる不動産会社への査定依頼

近隣で実績のある不動産会社に査定を依頼することで、適切な価格設定と販売戦略を模索することが大切です。
社歴の長い不動産会社であれば、類似の実績がある可能性が高く、より具体的なアドバイスが期待できます。

□まとめ

築古マンションの売却は、確かに容易ではありませんが、上述したポイントに注意し、適切な戦略を立てることで、成功に導けます。
旧耐震基準の問題や、住宅ローン控除の非適用など、売れない理由を理解し、それに対応する方法を選択することが重要です。
信頼できる不動産会社と協力して、築古マンションの価値を最大限に引き出しましょう。

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